前回の続きです。MSCが2011年から「海のエコラベル」販促ツールやイベントの運営で
お世話になっている共立女子大学家政学部教授、林田廣伸(はやしだ・ひろのぶ)先生
オフィスに伺ってきたレポート、後編です。

以下、MSCのオンラインキャンペーンや、イオンのイベントなどで特に高評価だった作品を
いくつか紹介します。(画像の無断転載・転用は固くお断りいたします)
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こちらは「海のエコラベル」林田ゼミ生が手がけた過去のポスター。
2015年6月にイオンが全国で開催したMSC認証製品の販促時に使用されました。
海の中にいるような、爽やかなブルーに吸い込まれそうです。関野友香さんの作品。
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シンプルだけど、作った人でないとちょっと思いつかない、ユニークなデザイン。
あえて「赤い」すじ子を持ってきたのもインパクト大ですね。山本真莉さんの作品。
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こちらも素朴ですが、キャッチコピーはひらがなで統一し、イラストも含め
淡白なトーンでまとめているのが、かえって強いメッセージ性を感じます。
高沢千夏さんの作品。
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こうした作品はすべて、この大学内の「デザイン演習室」で制作されます。
中学や高校時代の美術室の雰囲気と同じ。専用の紙やスケッチ、画材道具が
そろえてあり、一歩入ると遠い昔の学生時代を思い出してちょっと懐かしい。
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ただ、学生さんはデザインのプロフェッショナルの卵ということもあり、最初の構想は
手書きのアナログですが、仕上げはすべてパソコンで操作します。上のフロアにはこうした
情報処理演習室があり、デザイン用のMac86台が完備。課題はデータ化し出力して提出。
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ゼミの授業時間は毎週1回、90分のみ。
MSC関連の課題のほか、一般の広告賞に応募する課題などカリキュラムが数多くあり
「授業時間だけではとても足りないので、学生たちはどこかで時間を見つけてパソコンの
ある情報処理演習室や、絵の具などが使える演習室に来て作業をしています」(林田先生)
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デザイン演習室で学生さんたちの作品を一つずつ愛おしそうに、解説される林田先生。
「パソコンで仕上げるのも、手描きで仕上げるのも正確なイメージが大切。与えられた
テーマから『キービジュアルとメッセージ』を導き、まず手書きのラフスケッチから
始めないと完成したグラフィックデザインには到達しないんです
」と。・・・深く納得。

デザインもそうだし、社内で何かの企画を手がけている会社員の人も、私が日々やっている
原稿を書く仕事も、やっぱり「もらったテーマを理解して、自分なりの答えをイメージに
起こしてから着手する」
ことを面倒がるとうまくいかないですよね。失敗したら最初の
イメージに戻ればいいのだし。すべての働く人にとって共通のルールなのかもしれません。
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前職は大手広告代理店J.W.トンプソンのアート・ディレクターで月間300時間(1日
15時間?!)の激務をこなし、21年間在籍。毎日広告デザイン最優秀賞、ACC賞、
NYフィルムフェスティバル銅賞など受賞歴も多数の林田先生。
ご経験を生かしたリアルな「広告制作のメソッド」を学生さんに日々伝えられています。

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「地球温暖化や水など、環境問題は僕自身が昔から強い関心があったライフテーマです。
当校も『環境学習』を推進しており、『海のエコラベル』を買うことが環境保護に
直結するMSCの活動は今後もぜひ協力していきたいです」とのこと。
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実は今回の取材時間はMSC取材過去最長の計2時間以上!
もっと聞きたかったし、全然記事中に書き切れておりませんが・・・林田先生、引き続き
末長くMSCをよろしくお願いいたします。貴重なお話ありがとうございました!

                  
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